美容液のつけ方
美容液は化粧水同様、角質層の奥まで浸透させることで、本来の美肌効果を発揮します。
ただ、肌には異物の侵入を防ぐバリア機能が備わっているため、適当に塗るだけでは成分が浸透せず、表面で蒸発してしまいます。
特に美容液はさまざまな成分が配合されているぶん、化粧水よりも浸透力が弱い傾向にあるので、正しい手順でしっかりなじませ、少しでも多くの美容成分を取り込むようにしましょう。
美容液の正しい付け方
1.美容液を適量手に取る
まず美容液を手のひらの上に適量取り出します。
使用量は商品のパッケージの記載通りでOKですが、もし何も書かれていなかった場合は、十円玉大くらいの大きさを目安にしましょう。
2.顔全体に伸ばす
おでこと鼻を除く顔全体に美容液を広げ、伸ばします。
基本は顔の中心から外側に向かって伸ばしますが、無理にこすったり、圧迫したりするのはNG。
肌は軽く押さえるだけにし、肌の上を滑らせるように指の腹を移動させると、肌に負担をかけずに美容液をのばすことができます。
3.目元、口元になじませる
中指と薬指の腹を使って、くるくると円を描くようにしながら目元と口元に美容液をなじませます。
目元は皮膚が薄く、デリケートな部分なので、力の入れすぎに注意しましょう。
4.額になじませる
眉の高さから始まり、生え際ぎりぎりのラインまで、下から上に美容液をのばします。
額は皮脂が多い部分なので、他のところに比べてやや薄付きにしましょう。
5.鼻になじませる
鼻の付け根から両方の小鼻にかけて、上から下に美容液を伸ばしていきます。
小鼻は塗る場所が狭いので、指の腹を使ってくるくる円を描きながら塗りましょう。
6.目の周囲を軽く抑える
目尻から1センチほど外側に移動した部分を、中指と薬指の腹で軽く押さえます。
こうすることで顔全体の血行が良くなり、美容液の浸透率がアップします。
7.ハンドプレスする
仕上げに、顔全体を両手で覆い、軽くハンドプレスします。
このとき、フェイスラインもしっかり手のひらにおさまるようにしましょう。
手のひらの温度で顔が温まると血行が促進され、美容液をより奥深くまでなじませることができます。
まつげ美容液の塗り方
まつげ美容液は一般的な美容液とは異なり、まつげやその生え際にのみ使用します。
使用する道具は化粧品によって異なりますが、ここではチップを使ったまつげ美容液のつけ方を紹介します。
1.チップに美容液を含ませる
まずチップにまつげ美容液をたっぷり含ませます。
マスカラの場合、つけすぎ予防のために一度ティッシュなどを使って余分を落としますが、まつげ美容液は栄養補給が目的なので、液をオフする必要はありません。
2.生え際に塗る
チップを縦に持ち、まつげの生え際に美容液を塗っていきます。
一直線にざっと塗るのではなく、まつげ1本1本の隙間を埋めていくようにていねいに塗るのがポイントです。
3.上まつげに塗る
今度はチップを横向きにし、マスカラを塗る要領で上まつげに美容液を塗っていきます。
目頭と目尻は若干カーブしているので、チップの角度を微調整しながら、根元からしっかり塗るよう心がけましょう。
4.下まつげに塗る
チップを縦に持ち、下まつげの1本1本にていねいに美容液を塗ります。
いずれの場合も、根元にたっぷり成分をなじませるところが上手に塗るコツです。