手作り乳液の作り方
市販の乳液の成分を見ると、いろいろなものが入っているので、自宅で作るのは無理・・・と思っている人も多いのではないでしょうか。
確かに市販品のように美容成分たっぷりのものを作るのは難しいのですが、シンプルなものであれば、簡単に手作りできるのです。
手作り乳液は素朴ですが、そのぶん添加物は入っていないので安心ですし、市販品を購入するよりコストもかからないので、節約派にもぴったり。
また、お好みでエッセンシャルオイルなどを入れれば、香りも楽しめるオリジナル乳液を作ることができます。
材料はドラッグストアや雑貨屋さんなどで手軽に購入できるので、手作り乳液に興味のある方は一度トライしてみましょう。
手作り乳液を作る方法
手作り乳液に入れる材料は好みに合わせていろいろ変えられますが、ここでは基本的な作り方を紹介します。
1.材料をそろえる
乳液の基本的な原料は、大きく分けて油分、水分、乳化剤、保湿成分の4つです。
油分にはホホバオイルや椿油など、肌にやさしい植物性オイルがおすすめ。
水分はドラッグストアなどで販売されている精製水を使用します。
そしてこれら2つを乳化させる材料として、植物性乳化ワックスを小さじ1杯ほど用意します。
さらに肌を保湿する成分として、植物性グリセリンやペタイン(アミノ酸の一種)を少量加えます。
この4つがあれば基本的な保湿乳液を作ることができますが、お好みでラベンダーなどのエッセンシャルオイルを数滴たらすと、スキンケアの時間が楽しくなりますよ。
2.オイルと乳化剤を混ぜ合わせる
はじめに、大さじ1杯のオイルと、小さじ1杯の植物性乳化ワックスを混ぜ合わせます。
ワックスは粉末や固形タイプのものが多く、そのままでは混ざらないので、オイルと一緒に耐熱容器に入れ、湯せんします。
だいたい60~70℃くらいになるとワックスが溶け始めるので、ヘラなどでよく混ぜ合わせます。
3.精製水を加える
同じく60~70℃くらいに温めた精製水を、オイルとワックスが入った容器に少しずつ加えていきます。
精製水の量は60~100mlが目安。量が多いほどさらりとしたテクスチャに仕上がります。
精製水を加えるたびによく混ぜ合わせていくと、乳化剤のはたらきでオイルと精製水が混合し、とろみが出てきます。
4.保湿剤とエッセンシャルオイルを加える
とろみがついたら、小さじ2杯分の保湿剤と、エッセンシャルオイルを2~3滴加え、さらによく混ぜ合わせます。
あとはお好みのボトルに移し替え、よく冷ましたら完成です。
手作り乳液の注意点
手作り乳液を作るとき、注意しなければいけないポイントは2つあります。
オイルと水は同じ温度にする
乳化剤を使うと、本来混ざり合わないオイルと精製水を乳化させることができますが、2つの間に温度差があると分離してしまってうまく混ざりません。
そのため、オイルも水も同じ60~70℃に温めて混ぜ合わせましょう。
冷蔵保存して短期間で使い切る
手作り乳液には防腐剤などの添加物が一切使われていないので、常温で保存すると品質が劣化し、傷んでしまう可能性があります。
そのため、完成した乳液は冷蔵庫で保存し、2週間を目安に全部使い切るようにしましょう。