化粧水の種類や、使い方&選び方を紹介

化粧水とは、肌に適度な水分を補給し、乾燥を防ぐために使用するスキンケア化粧品です。

もとは化粧下地として用いられていましたが、最近では肌そのもののコンディションを整えるコスメという意味合いが強く、メークの有無に関係なく使用するアイテムとして認識されています。

化粧水にはさまざまな種類がありますが、基本は洗顔料の後、美容液の前に使用するのが一般的です。

化粧水の特徴・役割

肌の保湿

肌にはもともと水分と油分のバランスを保つ機能が備わっているのですが、年齢を重ねたり、紫外線の影響を受けたりすると肌の水分量が不足し、カサつきやひび割れが起こるようになります。

肌が乾燥すると外部からの刺激を受けやすくなり、肌荒れを起こしたり、しわができたりする原因となります。

化粧水には不足した水分を補うはたらきがあり、本来のなめらかさを取り戻して肌トラブルを予防したり、年齢肌の悩みを軽減したりするのに役立ちます。

メークのノリをよくする

化粧下地やファンデーションなどのベースメークは、肌の水分や油分によってフィットする仕組みになっているため、水分が不足するとノリが悪くなり、仕上がりにムラができたり、ヨレたりする確率が高くなります。

化粧水であらかじめなめらかな肌に整えておけば、ファンデーションがムラなくきれいに密着し、メークもきれいに仕上げることができます。

皮脂の過剰分泌を抑える

肌が乾燥してくると、体はうるおい不足を解消するため、毛穴からさかんに皮脂を分泌するようになります。

皮脂には皮膚の水分の蒸発を防ぐ役割がありますが、余分な皮脂は酸化すると過酸化脂質となり、毛穴つまりを引きおこしてしまいます。

そのため、化粧水でこまめに水分を補給することは、皮脂の過剰分泌を抑え、ベタつきや肌トラブルの予防につながります。

化粧水の種類

ひと言に化粧水と言っても、配合成分などによってその特徴が大きく異なります。

柔軟化粧水

別名「一般化粧水」とも呼ばれる最もスタンダードなコスメです。

肌にうるおいを与え、乾燥によるさまざまな肌トラブルを防いでくれます。

成分の8割は水で構成されていますが、そのほかにグリセリンなどの保湿剤、乳化剤、香料、防腐剤などが配合されているほか、商品によってはヒアルロン酸やコラーゲンといった美容成分が含まれているものもあります。

美白化粧水

その名の通り、美白効果に特化した化粧水のことです。

柔軟化粧水をベースにアルブチンやビタミンCなどの美白成分が配合されており、紫外線を予防したり、シミ・そばかすの軽減を促したりします。

中にはハイドロキノンなどの漂白成分を使用した美白効果の高い化粧品もあります。

収れん化粧水

毛穴を引き締める効果をもつ化粧水のことです。

代表的な成分としてクエン酸や酸化亜鉛、乳酸などが配合されており、毛穴を目立たなくしたり、皮脂の過剰分泌を抑える効果が期待できます。

拭き取り化粧水

コットンなどを使って肌表面を拭き取るように使用する化粧水です。

一般的な化粧水は水分や美容成分を補給するのが目的ですが、拭き取り化粧水は洗顔では落としきれなかった汚れを取り除くことに特化しています。

いわゆるダブル洗顔の効果があり、より肌をきれいにすることで、肌トラブルを予防したり、その後に使う一般化粧水の浸透率をアップすることができます。

化粧水を使うときのポイント・注意点

洗顔後すぐにつける

洗顔後は毛穴がきれいになり、化粧水の浸透率がぐんとアップしています。

ところが、浸透率が上がるのはわずか10分程度のみ。

それより時間が空いてしまうと、だんだんと浸透率が低下してしまうので、洗顔を終えたら、すぐに化粧水をつけるようにしましょう。

化粧水を人肌で温める

ぬるま湯で洗顔した後はほどよく毛穴が開いており、化粧水がなじみやすい状態になっています。

ところがそこに冷たい化粧水をつけてしまうと、一気に毛穴が引き締まり、成分がスムーズに入り込まなくなってしまいます。

特に冬場は化粧水が冷え切っていることが多いので、肌につける前に、まず手のひらで温めてから肌に載せていくようにしましょう。

パッティングのしすぎに注意

化粧水は手でなじませる人、コットンを使用する人とさまざまですが、どちらの場合もパッティングのしすぎには注意が必要です。

パッティングすると化粧水が早く肌に浸透するように思えますが、皮膚は刺激に弱いため、繰り返しパッティングすると肌が傷み、逆効果になってしまいます。

そもそも化粧水は無理にたたき込まなくても、時間をかけてじっくりなじませればちゃんと浸透するので、パッティングするよりは、軽くプレスするような感じでつけた方がいいですね。

化粧水の付け方を詳しく

化粧水の選び方

化粧水選びで失敗しないためには、自分の肌質や悩みに合わせて検討することがポイントです。

乾燥肌の場合

とにかく全体的に乾燥するタイプなので、水分をたっぷり含ませればいいと思われがちですが、せっかく水分を補っても、肌表面から蒸発してしまっては意味がありません。

そのため、乾燥肌の方は保湿だけでなく、肌の水分をキープするセラミドなどの成分を配合しているものを選ぶとよいでしょう。

脂性肌の場合

脂性肌の方は肌が乾燥することはあまりないので、化粧水選びもつい軽視してしまいがちです。

しかし、皮脂の過剰分泌は乾燥から来ていることも多いため、オイリー肌だからこそ、しっかり保湿することが大切と言えます。

ただ、油分の多いタイプを選ぶとテカリやベタつきの原因となるので、毛穴を引き締める収れんタイプの化粧水をベースに、ノンオイル仕様のものを選ぶのがベストです。

混合肌の場合

混合肌の方は顔の部位によって肌質が異なるため、同じタイプの化粧水を使用すると肌のバランスがますます崩れてしまうおそれがあります。

そのため、ベタつきやすいTゾーンはさっぱりタイプの化粧水を。その他の部分はしっとりタイプの化粧水をそれぞれ使うなど、2つのタイプの化粧水を部位ごとに使い分けるのがおすすめです。

敏感肌の場合

肌荒れなどを起こしやすい敏感肌の方は、とにかく低刺激でマイルドな使い心地の化粧水を選ぶことが大切。

そのため、原則として無添加化粧水から選ぶことになりますが、「無添加」の基準はメーカーやブランドによって異なるので、同じ無添加化粧品でも成分表はよく確認するようにしましょう。

また、敏感肌の方は肌のバリア機能が低下していることが多いので、乾燥肌の方同様、セラミドなどの保護成分配合の化粧水を使用するのがおすすめです。

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