アイシャドウの種類や、使い方&選び方

アイシャドウとは、目の周囲に塗ることで華やかさや立体感を演出できるポイントメークアイテムです。

油脂とロウを混ぜたクリームをベースに、香料や顔料などを加えて作られており、使用する顔料の種類によってさまざまな色合いのアイシャドウを作り出すことができます。

立体感をもたせるためのアイテムとしてはチークなどが挙げられますが、基本的に単色で使用するチークに対し、アイシャドウは複数の色合いを組み合わせ、グラデーション効果で立体感を作るところがポイントです。

そのため、多くのアイシャドウは複数の色をセットにしたパレットタイプになっていますが、中には単色のみ販売されている化粧品もあります。

アイシャドウの特徴・役割

立体感を出す

アイシャドウはその名の通り、目のまわりに陰影をうみだす効果があります。

ファンデーションで平坦に整えられた顔に、アイシャドウで陰影をつけると、目元が際立ち、立体感をもたせることができます。

顔にメリハリがつくと目力も強くなり、より印象的な目元になります。

目元コンプレックスを解消できる

アイシャドウにはさまざまなカラーや塗り方があり、用途に応じて使い分けると、目元コンプレックスを解消するのにも役立ちます。

たとえば目の周りを囲うように塗ると目を大きく見せることができますし、暖色系のカラーを使うと、つり目がちでもやさしく、柔らかい印象を与えることができます。

アイシャドウの種類

アイシャドウの種類は、形状とカラーで大きく2つにわかれます。

形状の種類

○パウダータイプ

粉状またはそれを固めて成型したケーキ型のアイシャドウです。

小さめのチップが付属されていることが多いほか、淡い色と濃い色を組み合わせたパレットタイプのものも販売されており、それ1つでグラデーションを作ることができます。

○リキッドタイプ

ボトルやチューブなどに入っている液状のアイシャドウです。

付属のチップのほか、ブラシや指にとって使用します。

伸びが良く、つや出し効果もあるところが特徴です。

○クリームタイプ

小さめのポットなどに入っている練り状のアイシャドウです。

リキッドタイプよりもやや硬めですが、伸びとフィット感が良いところは同じで、単色でもツヤのある仕上がりになります。

カラーの種類

アイシャドウにはたくさんのカラーがありますが、それぞれの役割ごとに分類すると、大きく3タイプにわかれます。

○ハイライトカラー

ホワイト系や淡いピンク系など、明度の高いカラーです。

目元の透明感が増し、明るさとツヤを与えることができるため、高くしたいところや、目立たせないところに塗ります。

○ミディアムカラー

グラデーションのうち、ちょうど中間にあたるカラーです。

ハイライトカラーより濃く、メインカラーより薄めの色を選ぶことで、3色きれいなグラデーションを作ることができます。

代表的なカラーとしては、グレー系やオリーブ系、薄いブルー系などがあります。

○メインカラー

最も色味が強いカラーで、引き締め効果があることから、別名「締めカラー」とも呼ばれています。

目の際に塗ることで目を大きく見せる効果があり、目力のあるくっきりとした目元を作り出します。

色は濃いめのブラウンやパープル、ブルーなどが一般的です。

アイシャドウを使うときのポイント・注意点

塗る場所をチェック

アイシャドウはアイホールと呼ばれる半円型の場所に塗ります。

アイホールからはみ出したり、逆にせまい範囲にアイシャドウを塗ってしまうと不自然な仕上がりになるので、自分のアイホールの場所を事前にしっかり確認しておくことが大切です。

最も手っ取り早いチェック方法は、眉の中央に指をあてて、上方向に引っ張ってみること。

その際、きゅっとくぼんだところから目の際までがアイホールとなります。

目元ギリギリまでつけない

アイシャドウのメインカラーは、目元を引き締めるために目の際をなぞるようにつけるのが基本です。

ただ、まつげの生え際まで塗ってしまうと、涙の蒸発を防ぐ「マイボーム腺」が化粧品の成分によってふさがれてしまい、ドライアイやものもらいの原因となってしまうことがあります。

アイシャドウはまつげの生え際まで塗らなくても十分効果を発揮するので、目元ギリギリまで無理に塗らないようにしましょう。

アイシャドウの選び方

アイシャドウは、自分の目の形やまぶたの状態に合わせて選ぶと、しっくり来るコスメを見つけることができます。

まぶたの形で選ぶ

まぶたには一重、二重、奥二重などがありますが、それぞれ選ぶアイシャドウの種類は異なります。

一重の方はブルーやグリーンなどの寒色系を使用するときつめの印象になってしまうので、ピンク系やベージュ系など、やわらかい暖色系のカラーを選ぶのがおすすめ。

一方、奥二重の方は暖色系を選ぶとはれぼったい印象を与えてしまうことがあるので、ブルーやグレー、パープルなどの寒色系で引き締めると効果的です。

二重の方は基本的にどんなカラーを選んでもOKですが、濃いパープルやブルーなどを塗ると派手になりすぎるため、これらの色を取り入れるならポイントで使い分けるようにしましょう。

目の形で選ぶ

目の形は目尻が上がっているか、下がっているかによって大きく2タイプにわかれます。

目尻が上がっているつり目タイプの方は、寒色系を使用すると冷たい印象を与えてしまうので、ゴールド系カラーをベースに、淡いパステル系のカラーを上塗りすると、ふんわりと柔らかな目元を作り出すことができます。

一方、目尻が下がっている垂れ目タイプの方は、引き締め効果の高いダーク系の色を取り入れるとメリハリが出て、立体感のある顔立ちを演出できます。

ブラシ・チップの選び方

アイシャドウにはブラシやチップが付属されていることが多いのですが、ひと言にブラシ・チップと言ってもいろいろな種類があり、それぞれはたらきが異なります。

たとえば大きめのブラシは上まぶた全体にカラーをのせるときに便利で、やわらかくソフトな質感になっています。

一方、小さいブラシは下まぶたにアイシャドウをのせる際に重宝するアイテムです。

そしてメインカラーをのせるときは、ブラシよりも色をしっかりのせられるチップがおすすめ。

これらのアイテムを、アイシャドウを塗る部位に応じて使い分けると、よりきれいに仕上げることができます。

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