乳液の種類や、使い方&選び方を紹介

乳液とは、肌に適度な水分と油分を与えてコンディションを整える乳状の基礎化粧品のことです。

ミネラルオイルやオリーブオイルなどの油と、水をベースに使用しており、これら2つを乳化剤によって混ぜ合わせて作られています。

そのため、乳剤という意味の「エマルジョン」や「ミルク」と呼ばれることもあります。

基礎化粧品では美容液の後、クリームの前に使用するのが一般的です。

乳液の特徴・役割

水分の蒸発を防ぐ

化粧水は肌の奥まで浸透するのに時間がかかるのですが、そのままの状態で放っておくと水分が蒸発してしまい、せっかくの保湿も台無しになってしまいます。

乳液には適度な油分が含まれており、肌の表面に膜を張って水分の蒸発を防いでくれます。

美容液の浸透を助ける

美容液には美白成分やアンチエイジング成分などさまざまな美容成分が含まれていますが、濃厚なぶん、肌にスムーズに浸透しにくいという欠点があります。

美容液の後に乳液を使用すると、乳液がフタの役割を果たして美容成分を閉じ込めてくれるので、角質層の奥まで成分をしっかり行き渡らせることができます。

肌のキメを整える

乳液には、硬くなった角質を柔らかくほぐし、肌のきめを整えるはたらきがあります。

古くなった角質はシミやくすみの原因となるほか、毛穴をふさいでニキビを作るもとになるので、肌トラブルの予防にぴったりです。

乳液の種類

乳液は使う目的によって3つの種類にわかれています。

保湿乳液

油分と水分に保湿成分を加えたスタンダードタイプです。

単に「乳液」という時はこの保湿乳液をさしていることが多く、お風呂上がりや夜寝る前のスキンケアに使用します。

名前の通り、保湿効果に長けているので、眠っている間の肌の乾燥を防げるところが特徴です。

UV乳液

保湿乳液にUVカット成分をプラスした日中用の乳液です。

紫外線を防いだり、シミ・くすみの原因となるメラニン色素の生成を抑えてくれたりするので、朝のスキンケアに重宝します。

ティント乳液

保湿乳液としてだけでなく、化粧下地としても使える万能タイプです。

これ1本で乳液と化粧下地の2役をこなすほか、コスメによってはUVカット効果をもつものあるので、忙しい朝の時短メークにぴったりです。

乳液を使うときのポイント・注意点

ぬる場所に注意

乳液は基本的に顔全体にぬりますが、化粧水と違って油分が含まれているため、もともと皮脂の多いTゾーンにたっぷりつけてしまうと、ベタつきやニキビの原因となります。

特に脂性肌や混合肌の方は要注意。ベタつきが気になる部分は薄付きにするなど、場所によって塗る量を調整するようにしましょう。

配合成分をチェックする

乳液は油分、水分、保湿成分をベースにしていますが、それぞれ使用している成分はメーカーやブランドによってまちまちです。

天然由来のものを使用していれば安心ですが、中には油分に石油系のものを使用していたり、乳化剤に合成界面活性剤を使っているものもあります。

これらは肌に負担をかけるおそれがあり、特にデリケート肌の方は赤みやかぶれ、かゆみ、湿疹などの異常が起こることがあるので成分表はしっかりチェックしましょう。

乳液の選び方

乳液は朝にUV乳液を。夜には保湿乳液を使用するのが基本ですが、化粧品によって配合成分や使用感に違いがあるので、それぞれ自分の肌質に合ったタイプを選ぶのがポイントです。

乾燥肌の場合

乾燥肌に足りないのは水分量なので、あまり油分の多い乳液を使用すると、かえって肌に負担がかかってしまいます。

そのため、カサつきが気になる方はヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどの保湿成分をたっぷり含んだうるおい重視の乳液を選ぶのがおすすめです。

脂性肌の場合

脂性肌の方はもともと皮脂の分泌量が多いので、乳液は油分が少なく、さっぱりとした使い心地のものを選びましょう。

また、ビタミンCやクエン酸、ハマメリスエキスなど、毛穴を引き締める収れん作用のある成分が配合されているものを選ぶと、皮脂の過剰分泌もおさえられて一石二鳥です。

混合肌の場合

ほおや目元は乾燥しているのに、Tゾーンはベタつくという混合肌の方は、しっとりタイプとさっぱりタイプを場所に合わせて使い分けましょう。

このとき、ぬる場所によって量も調整するのがポイント。Tゾーンは少なめに、その他の部分は普通~やや多めにぬるように意識すると、肌のバランスをうまく整えられます。

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