チークの種類や、使い方&選び方を紹介

チークとは、頬にのせて肌の血色を良くするポイントメークアイテムのことです。

英語で「ほお」を意味するcheekが語源で、日本では昔から「頬紅」と呼ばれていましたが、現在は単にチークと呼ぶか、またはチークカラーなどと呼ばれるのが一般的です。

カラーはいろいろありますが、大きく分けるとレッド系、ピンク系、ローズ系、オレンジ系、ブラウン系の5色にわかれており、好みや目的に合わせて使い分けられます。

チークの特徴・役割

血色を良くする

年齢や紫外線などの影響によって肌の新陳代謝が悪くなると、メラニン色素を含む古い角質層がたまっていき、顔全体がくすんで見えるようになります。

顔がくすんでいると全体的にやつれた印象を与えるようになり、きれいに化粧してもなんとなく不健康そうに見えてしまいます。

そんなとき、ほおに明るめのチークをのせると、顔全体がぱっと明るくなり、血色が良く見えるようになります。

立体感を出す

ファンデーションは肌の質感を整え、色むらを軽減するはたらきがありますが、その反面、平坦でのっぺりした仕上がりになってしまうことがあります。

チークを部分的にのせると、ファンデーションを塗った部分とのコントラスト効果によって立体感がうまれるようになり、メリハリのあるはっきりとした顔立ちを作ることができます。

小顔効果

チークは明るい色を使うとハイライトとして活用できますが、逆に落ち着いた色味を使用すると陰影をつけることもできます。

そのため、フェイスラインやおでこなど顔まわりにそってのせると、二重あごやエラ部分がぼかされ、小顔効果を期待することができます。

チークの種類

チークの種類は、大きく分けて形状別と目的別に分類することができます。

形状別

○パウダータイプ

粉状のもの、または粉を圧縮して固めたケーキ状のチークです。

パフやブラシなどを使用してほおにのせる仕組みになっており、チークの大半がこのタイプとなります。

○リキッドタイプ

液体状のチークで、マニキュアのような小瓶に入っているのが一般的です。

液状なので伸びがよく、また透明感のある仕上がりになるため、柔らかい発色が好みの方から支持されています。

○クリームタイプ

練り状でやわらかい質感のチークです。

パウダーに比べてフィット感が高く、耐水性にも優れているため、暑い時期や外出時などにおすすめです。

○ムースタイプ

やわらかな質感のチークで、スポンジにとって使用します。

クリームタイプ同様、フィット感と耐水性に優れているところが特徴です。

また、ほおにツヤを出す効果もあり、つややかな肌に仕上がります。

目的別

○チークカラー

肌の血色を良くすることに特化したチークです。

ピンク系やオレンジ系の色合いが多く、顔全体を華やかに見せることができます。

○チークシャドー

顔に立体感をもたせることに重点を置いたチークです。

ブラウン系など落ち着いた色味がラインナップされており、特定の部位に陰影をつけることができます。

チークを使うときのポイント・注意点

チークを入れる場所に注意

ほおは顔の中で最も面積の広い部分ですが、チークを入れる時はほお全体にのせるわけではありません。

たとえば血色を良くしたい場合は、ほおの上の方にある頬骨のうち、最も高い部分にのせていきます。

これより下の方にのせてしまうと、逆に老けた印象を与えてしまうので注意が必要です。

チークはすばやくのせる

ファンデーションの場合、肌にしっかりなじむよう、ゆっくりていねいに載せるのが基本ですが、チークの場合、時間をかけてたっぷりのせてしまうと重く見えてしまい、ナチュラル感が失われてしまいます。

そのため、チークをのせるときは軽く、すばやくのせるよう心がけましょう。

チークの選び方

肌色で選ぶ

人間の肌色には個人差がありますが、日本人の場合、大きく分けてイエローベースとブルーベースの2種類に分類されます。

肌が黄みがかっているイエローベースの場合、チークの色も黄味よりのカラーがおすすめ。

たとえばサーモンピンクやオレンジレッド、アプリコットなど、やや淡めの色を選ぶと肌にしっくりなじみます。

一方、色白で青みがかったブルーベースの場合、やや暗めの色合いを選ぶのがベスト。

たとえばローズピンクやピンクベージュ、マゼンタなど、深みのある色合いを選ぶと、肌色とケンカせず、ナチュラルな仕上がりになります。

肌質で選ぶ

チークにはパウダータイプ、クリームタイプなどいろいろな種類がありますが、それぞれテクスチャの質感や仕上がりが異なるため、自分の肌質に合わせて選ぶのがおすすめです。

肌がカサつきやすい乾燥肌の方は、ツヤ感を引き出すリキッドタイプやクリームタイプ、ムースタイプが最適。

一方、脂性肌の方はテカリや化粧崩れが起こりやすいため、皮脂を吸収するパウダータイプのチークを選ぶとよいでしょう。

年代で選ぶ

肌の質や色は年齢によって徐々に変化してくるため、年代に応じてチークの色味もシフトしていくのが理想です。

たとえば20代ではピュアな印象を与えるレッドやピンク系のチークが似合いますし、30代からはさらに上品さをプラスするために、肌色に近いピーチ系やローズ系のカラーを選ぶと大人っぽさを演出できます。

一方、40代以降になると肌がくすみやすくなるため、柔らかめのピンク系やオレンジ系のカラーをのせて血色を良くみせると、若々しい印象を与えることができます。

チークブラシの選び方

パウダータイプのチークはブラシを使ってのせますが、ひと言にブラシと言っても、商品によって毛の質や毛量が大きく異なります。

チークを購入すると、一緒にチークブラシがついてくることがありますが、平たいタイプのブラシだったら要注意。

平らなブラシは一見扱いやすそうに見えますが、ひとつの方向にしか進まないため、のっぺりとした仕上がりになってしまうおそれがあります。

チークは頬骨の上でくるくるブラシを回してつけるものなので、毛のコシがあり、なおかつたっぷりとした毛量のブラシを選んだ方がきれいに仕上がるようになります。

スポンジの選び方

リキッドタイプやクリームタイプ、ムースタイプのチークは、ブラシではなくスポンジを使ってつける方法もあります。

コスメ用のスポンジにはコットン製、アクリル製などいろいろな材質のものがありますが、肌のデリケートな方はきめ細かなコットン製がベスト。

また、油分を含む化粧品をつけると、スポンジに雑菌が繁殖しやすくなるので、できれば抗菌性のあるものを選んだ方がよいでしょう。

そして大事なのは、使った時の肌触り。チークをのせるときは、スポンジで円を描くようにくるくる回しながらのせていくので、キメの粗いスポンジを使うと肌との間に摩擦が起こり、肌荒れを引きおこす原因となります。

そのため、チーク用のスポンジにはなめらかで、やわらかい質感のものを選ぶと快適に使うことができます。

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