ファンデーションの種類や、使い方&選び方を紹介

ファンデーションは、ベースメークに欠かせない必須アイテムのひとつ。

化粧下地の上に重ねるように塗ることで、さまざまな肌トラブルをカバーすることができます。

原料には油性の基剤に顔料を加えたものが一般的ですが、最近はUVケアや保湿効果のある美容成分を配合しているものも増えてきています。

ファンデーションの特徴・役割

肌トラブルをカバー

ファンデーションには肌色に似せた顔料が含まれているため、肌表面に塗ると、シミやそばかす、ニキビ跡、赤み、くすみといった肌トラブルを隠し、目立たなくすることができます。

また、ファンデーションを肌によくなじませると、毛穴の凹凸もカバーされ、なめらかな見た目となります。

UV防止効果

一年通して降り注ぐ紫外線はお肌の天敵。

紫外線を浴びると活性酸素が大量に発生し、肌が酸化してしわやシミ、くすみを生み出す原因となります。

最近のファンデーションにはUVカット効果のある成分が含まれているものが多く、肌に塗るだけで有害な紫外線をブロックし、肌の老化を予防することができます。

余分な皮脂を吸収

毛穴からは肌をうるおすために必要な皮脂が分泌されていますが、紫外線を浴びたり、ストレスがたまったりすると、必要以上に分泌されてしまうことがあります。

余った皮脂は酸化すると過酸化脂質となり、毛穴をつまらせてニキビや吹き出物を作る大きな原因になってしまいます。

ファンデーションには余分な皮脂を吸収するはたらきがあり、過酸化脂質の発生を防いで肌をきれいに保つ効果が期待できます。

スキンケア効果

近年はファンデーションに美容液並の美容成分を配合している商品が増えてきました。

たとえばヒアルロン酸やコラーゲン、セラミド、各種ビタミン、植物エキスなど、さまざまな成分がバランス良く含まれており、それぞれが保湿や保護、美白、肌荒れ予防などの効果を発揮します。

外的刺激をブロック

肌は常に乾燥やほこり、花粉などの外的刺激にさらされており、ダメージを受けやすい環境下にあります。

ファンデーションにはこれら外的刺激をブロックするはたらきがあり、肌を保護して健やかな状態をキープします。

ファンデーションの種類

ファンデーションにはさまざまな形状があり、それぞれ使い方や特徴が異なります。

パウダータイプ

顔料を粉状に仕上げたファンデーションのことです。

粒子の表面をシリコンや界面活性剤などでコーティングしたもので、通常はこれを圧縮し、固形にして商品化することから、「ケーキタイプ」とも呼ばれています。

顔に塗る時はスポンジを使用しますが、このとき、スポンジに水を含ませてから使用する水ありタイプと、乾いたスポンジでそのまま塗る水なしタイプの2種類があります。

水ありタイプは使用感がややリキッドタイプに近くなり、肌へのフィット感が高まってカバー力も向上します。

一方の水なしタイプは水分がないぶん、ふわっと軽い付け心地になります。

近年は水あり、水なしのどちらでも使える2WAYタイプが主流となっていて、好みやシーンに応じて使い分けることが可能となっています。

リキッドタイプ

顔料が液状になったタイプのファンデーションです。

パウダータイプに比べると顔料の粒子に含まれる油分が多いため、伸びがよく、カバー効果が高いところが特徴です。

また、耐水性・耐油性に優れており、メーク崩れを起こしにくいのもひとつのポイントとなっています。

使う時はスポンジ、指のどちらでもOK。最近はスプレー状になっていて、肌に直接吹きかけるタイプのものも販売されています。

クリームタイプ

顔料がクリーム状になっているファンデーションです。

リキッドタイプに比べるとややねっとりしていますが、指やスポンジを使って伸ばしていくところは同じです。

他のファンデーションの中で最も油分の配合量が多いことから、リキッドタイプよりもさらにカバー力が強く、シミやくすみをしっかり隠したい方におすすめです。

ルースタイプ

パウダーファンデーションの一種で、圧縮せず、粉状のまま使用するタイプのコスメです。

使う時は、あらかじめ化粧下地などで肌に油分を与えてから、ブラシやパフで粉をのせていきます。

最近では毛穴から分泌される皮脂で肌に密着させるタイプのものもあり、より利便性が高くなっています。

ファンデーションを使うときのポイント・注意点

目的別に道具を使い分ける

ファンデーションをつける道具にはスポンジやパフ、ブラシなどがありますが、使い勝手だけでなく、目的に合わせて道具を選ぶことが大切です。

たとえばシミやくすみをよりしっかりカバーしたい場合は、ファンデーションのフィット感を高めるパフ・スポンジがおすすめ。

同じパフでも、パウダー用・リキッド用・2WAY用の3タイプがあるので、自分が使用するファンデーションに合わせたものを選ぶようにしましょう。

一方、ナチュラルに仕上げたい人はブラシを使用するのがポイント。

パウダーをふんわり軽くのせることができるので、均一に塗ることができず、つい厚塗りになってしまう人はブラシを使用した方がよいでしょう。

ファンデーションはパーツごとに足す

ファンデーションは一度に大量にとってしまうと厚塗りの原因となり、仕上がりにもムラができてしまいます。

そのため、ファンデーションを塗る時は顔をほお、おでこ、鼻、あごの4パーツにわけ、1つのパーツごとにファンデーションをこまめに足すようにします。

1パーツごとの使用量は、パフの場合は全体の3分の1、ブラシの場合はパウダーをからめ取った後、容器のふたや手の甲でくるくる回して余分な粉を払い落としたくらいが適量です。

道具は定期的に洗う

ファンデーションを塗るときに使うパフやブラシは、一見きれいなように見えますが、肌に直接つけているぶん、皮脂や汚れなどがつきやすい傾向にあります。

特にファンデーションには油分が含まれており、雑菌が繁殖しやすいので、最低でも週に1回は洗うよう心がけましょう。

ファンデーションには油分が含まれるので、洗う時は専用のクリーナーを使うか、または石けん、中性洗剤などでしっかり洗浄します。

ファンデーションの選び方

ファンデーションにはいろいろな種類がありますが、失敗を防ぐためには、肌質に合わせて選ぶのがベストです。

乾燥肌の場合

乾燥肌の方は水分、油分ともに少ない傾向にあるため、パウダータイプだと肌にしっかりフィットしない可能性があります。

そのため、しっかりメークしたい時は油分の配合量が多いリキッドタイプかクリームタイプを使用するとよいでしょう。

ただ、これらはカバー力が高いぶん、肌に対する負担も大きい傾向にあるため、普段は刺激の少ないミネラルファンデーションか、フェイスパウダーを使って肌への負担を最小限に抑えることが大切です。

脂性肌の場合

皮脂の分泌量が多い方の場合、リキッドタイプやクリームタイプのファンデーションを使ってしまうと、脂が浮きやすくなり、化粧ムラやテカリの原因となります。

そのため、オイリー肌の方は余分な皮脂を吸い取ってくれるパウダータイプのファンデーションを選ぶようにしましょう。

その上で、ナチュラルに仕上げたい人はブラシを。しっかりメークしたい人はパフを使うなど、シーンに合わせて道具を使い分けるのがポイントです。

混合肌の場合

混合肌の方はおでこから鼻筋にかけてのTゾーンはベタつきやすく、その他の部分は乾燥しやすいという二面性をもっています。

そのため、ファンデーションを使うときは、パーツごとにファンデーションを使い分けるのがベスト。

たとえばベタつきやすいTゾーンには、余分な皮脂を吸い取ってくれるパウダーファンデーションを。乾燥しやすい頬などには油分の多いリキッドファンデーションをそれぞれ使用すると、均一な仕上がりになります。

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