クレンジングの種類や、使い方&選び方を紹介
余分な皮脂やほこり、古い角質などの汚れは洗顔料だけで落とすことができますが、油性の基剤や顔料などを使っているメークはしっかり肌に密着していて落ちにくいため、普通の洗顔だけで落とすことはできません。
そこでメークを落とすコスメとして誕生したのがクレンジングです。
クレンジングにはミネラルオイルやワセリン、植物油などが配合されており、メークの油分を溶かしてきれいに落とすことができます。
使うタイミングは洗顔の前で、基礎化粧品の中では最も初めに使用するアイテムと言えます。
クレンジングの特徴・役割
クレンジングの目的は、なんといってもメークをきれいに落とすことです。
メークには油分や顔料などさまざまな成分が含まれているため、長時間つけっぱなしにすると肌に負担がかかってしまいます。
特に睡眠中は肌のターンオーバーが行われますが、メークをしたまま眠ってしまうと肌の生まれ変わりがうまくいかず、肌が荒れてしまう原因となります。
また、メークを落とさないとその後に使用する化粧水や美容液の浸透率も悪くなるので、メークをきれいに落とすクレンジングは肌を健康に保つために必要不可欠なアイテムと言えるでしょう。
クレンジングの種類
クレンジングの種類は形状や使い方によっていくつかの種類にわけられます。
クレンジングオイル
オイルを主成分としたクレンジングです。
メークと同じ油分が多く含まれているのでなじみやすく、洗浄力は全種類の中でピカイチ。
しっかりメイクも短時間でするりと洗い流せるところが特徴です。
クレンジングクリーム
油分と水分をバランス良く含んだタイプです。
乳化剤によってクリーム状に仕上がっており、なめらかな使い心地が人気を集めています。
すべりが良いので、マッサージクリームとして使うのもいいですね。
クレンジングミルク
クレンジングクリームと同じく、水分と油分を乳化させたタイプです。
クリームよりも水分量が多いため、質感はローションとクリームの中間程度。
洗浄力はクリームよりやや弱いものの、そのぶん肌への刺激が少ないところが魅力です。
クレンジングジェル
ぷるぷるとした質感が特徴のクレンジングです。
すべりが良い上、弾力があるので肌との摩擦が起こりにくく、メークをやさしく落とすことができます。
また、濡れ手でも使えるところがポイントで、お風呂場でメークを落としたい方におすすめです。
クレンジングローション
化粧水のようなテクスチャのクレンジングで、別名「クレンジングリキッド」とも呼ばれています。
全タイプの中で最も水分量が多く、さらっとした使い心地ですが、洗浄力はオイルに次いで強く、リキッドファンデーションも簡単に落とせます。
クレンジングシート
メークを拭き取って落とすシートタイプのクレンジングです。
シートにクレンジング成分が含まれており、肌の上ですべらせるだけでメークオフすることができます。
水で洗い流す必要がないので、場所を選ばず、好きなところでメークを落とせるところが特徴です。
ポイントメイクリムーバー
マスカラや口紅など、ポイントメークを落とすことに特化した専用のクレンジングです。
普通のアイメイクや口紅はもちろん、ウォータープルーフタイプの化粧品もしっかりオフすることができます。
クレンジングのポイント・注意点
手のひらでこすらない
メークを落とすとき、手のひらを使ってクレンジングをなじませる人が多いのですが、手のひらは指に比べて感覚が鈍いため、思った以上に力が入りやすくなっています。
力を入れてこすると手のひらと肌の間に摩擦が起こり、肌によけいなダメージを与えてしまうので、クレンジングを使うときは力を調整しやすい指の腹を使うようにしましょう。
落とす時は常温の水で
油汚れはお湯の方が落としやすいと思われがちですが、体温より高い温度のお湯を使ってしまうと、メークだけでなく、肌を守る皮脂まで落ちてしまいます。
皮脂が不足すると乾燥の原因になるので、クレンジングを使うときはすこしひんやり感じるくらいの、30度前後のぬるま湯を使うのがベストです。
クレンジングの選び方
クレンジングは、メークのタイプや肌質に合わせて選ぶのが失敗しないコツです。
肌質で選ぶ
○乾燥肌の場合
乾燥肌の方はただでさえ水分と油分が不足しているため、洗浄力の強すぎるクレンジングを使うと、乾燥が悪化するおそれがあります。
そのため、クレンジングは刺激の少ないミルクタイプかクリームタイプがおすすめ。
それでも肌に赤みが出たり、ヒリヒリしたりする場合は、ホホバオイルやオリーブオイルなどの植物性オイルで落とすとよいでしょう。
○脂性肌の場合
脂性肌の方はもともと油分が多いので、強めのクレンジングを使っても肌がつっぱったり、乾燥したりする心配はほとんどありません。
そのため、肌への負担よりも、自分のメークをしっかり落とせるかどうかを優先して選んでOKです。
○混合肌の場合
脂性肌と乾燥肌をあわせもつ混合肌は、どちらの肌質に合わせてクレンジングを選べばよいか悩んでしまうところですが、基本的には脂性肌と同じく、メークのタイプで選んでしまってかまいません。
そのかわり、クレンジングするときにTゾーンとその他の部分に時間差をつけるのがポイント。
クレンジングは時間が経つごとに洗浄力が強くなるので、まず皮脂が多いTゾーンからクレンジングし、少し時間を置いてからその他の部分に手早くなじませると肌の状態が均等になります。