美容液の種類や、使い方&選び方を紹介
美容液とは、保湿成分や美白成分などさまざまな美容成分を濃縮配合した基礎化粧品のことです。
1975年にコーセーが初めて販売したのを皮切りに、1980年代には各メーカーがこぞって美容液の開発に乗り出し、一大ブームを巻き起こしました。
現在もそれぞれのブランドが独自の成分や技術を駆使し、機能性に優れた美容液を数多く販売しています。
一般的には化粧水の後、乳液やクリームの前に使用するもので、化粧水に比べるとややとろみがあるところが特徴です。
美容液の特徴・役割
美容液の特徴や役割は配合成分によって大きく異なりますが、ここでは代表的な効果を紹介します。
保湿効果
保湿は化粧水でも行うことができますが、乾燥肌の方や空気が乾きやすい冬場などは、化粧水の保湿力だけでは物足りないことがあります。
そんなとき、保湿成分がたっぷり配合された美容液を使うと、保湿力がさらに高まり、カサつきやひび割れを防ぐことができます。
アンチエイジング効果
年齢を重ねたり、紫外線などの影響を受けたりすると肌細胞がだんだんと衰え、しわやたるみなどさまざまな肌トラブルが起こりやすくなります。
美容液には弾力の源となる成分や新陳代謝を活性化してくれる成長因子などが含まれており、年齢肌の悩みをピンポイントでケアすることができます。
美白効果
美容液に多用されるビタミンCやプラセンタといった成分には、肌に透明感を与える美白効果があります。
メラニン色素の生成を抑えてシミ、くすみの発生を防ぐものから、より積極的に働きかけてシミやそばかすを薄くするものまでさまざまあり、自分の目的に合わせて使い分けることができます。
美容液の種類
美容液は用途や目的に合わせていろいろな種類にわかれています。
保湿タイプ
肌に適度なうるおいを与え、なめらかな肌に仕上げてくれる美容液です。
保湿力の高いヒアルロン酸や、補給した水分をキープするセラミドなどが配合されており、うるおいを長時間持続させることができます。
美白タイプ
シミ、くすみ、そばかすをケアし、透明感のある肌へと導いてくれる美容液です。
主な配合成分としてはビタミンCやアルブチン、プラセンタなどが挙げられますが、中でもハイドロキノンという成分は非常に漂白効果が高く、今あるシミ、そばかすの改善にも役立ちます。
アンチエイジングタイプ
しわやたるみの改善に有効な美容液です。
主に肌のターンオーバー機能を高める成分が配合されており、EGFやFGFといった成長因子を使ったものが高い人気を集めています。
また、コラーゲンやエラスチンなどの弾力成分を配合したものには、たるみをリフトアップする効果があります。
ニキビケアタイプ
ニキビや吹き出物の予防・改善に特化した美容液です。
ニキビの原因となる雑菌の繁殖を防ぐ抗菌成分や、グリチルリチン酸など抗炎症作用に優れた成分が配合されており、ニキビのできにくい健やかな肌を作り出してくれます。
また、商品によっては毛穴つまりの原因となる角質を除去するピーリング成分が配合されているものもあります。
化粧下地兼用タイプ
美容液は基礎化粧品の一種ですが、中にはベースメーク作りに使える化粧下地兼用タイプも販売されています。
美容液としての効果はそのままに、肌のコンディションを整えてメークのノリをよくする下地効果も兼ね備えていることから、忙しい朝でも短時間でメークを済ませることができます。
まつげ専用美容液
まつげの生え際に沿って塗るタイプの美容液です。
まつげは目元を華やかに飾る重要なポイントですが、マスカラを塗ったり、ビューラーを使ったりしているとだんだんとダメージが蓄積し、まつげが細くなったり、途中で切れたりしてしまいます。
まつげ美容液にはまつげのダメージを補修したり、成長を促進したりする成分が含まれており、まつげのボリュームアップ効果が期待できます。
一般的な美容液は手またはコットンでなじませますが、まつげ美容液はマスカラのようにブラシが付属されていたり、あるいはペン先のようになっているものが多く、まつげの根元だけをピンポイントでケアできる仕組みになっています。
美容液を使うときのポイント・注意点
叩きすぎ、こすりすぎはNG
美容液をより浸透させようと、強くたたき込んだり、ゴシゴシこすってしまう人も多いのですが、肌はデリケートなので、強すぎる刺激を与えると肌荒れの原因となります。
美容液はじっくりハンドプレスすれば、力を込めなくても浸透させることができるので、くれぐれも余計な力を加えないようにしましょう。
つけすぎないよう注意
美容液にはいろいろな成分が高濃度で配合されているため、使えば使うほど美肌になれると思ってしまいがちです。
しかし、美容液で過剰に栄養を与えてしまうと、肌は自ら美しくなろうという力を失い、年齢肌が加速してしまう可能性があります。
美容液の量と効果は必ずしも比例しませんので、パッケージに記載されている用量を守って正しく使用しましょう。
美容液は1つまで
美容液には保湿タイプ、アンチエイジングタイプなどさまざまな種類があるため、ついあれもこれもと重ね付けしたくなってしまうところです。
しかし、美容液の浸透量には限度があるため、あれこれ重ねづけしても複数の効果は期待できません。
そのため、美容液は1回のスキンケアにつき1種類までにとどめておき、複数の効果を狙いたい場合は一定期間ごとに使用する化粧品を入れ替えるようにしましょう。
美容液の選び方
無添加処方のものを選ぶ
美容液は毎日使用するものなので、肌に負担をかけない安全性の高いものを選ぶのが基本です。
添加物の有無は成分表に記載されているので、界面活性剤や鉱物油、合成着色料、合成香料、タール系色素、パラベンなど、刺激性のある成分が含まれていないかどうかよくチェックしてから購入しましょう。
たとえ「無添加」と書かれていても、メーカーによってその定義は異なるので、うのみにせずに成分をコスメごとに細かく確かめることが大切です。
ビタミンC配合のものを選ぶ
美容液にはさまざまな成分が含まれていますが、中でも注目したいのがビタミンCです。
ビタミンCには優れた抗酸化作用が備わっており、廊下のもととなる活性酸素を除去し、若々しい肌へと導いてくれます。
さらに角質のうるおい成分のバランスを保ったり、コラーゲンの生成をサポートしたりとさまざまな効果を兼ね備えている万能成分なので、美容液を選ぶ時はぜひビタミンC配合のものを候補に入れておきましょう。
吸収・浸透力に注目
どんなによい成分を使っていても、肌への浸透率が悪ければ美肌効果は半減してしまいます。
近年は最先端のテクノロジーを駆使し、成分をナノ化したり、酵素の力で浸透力を高めるなど、さまざまな工夫がほどこされているので、配合成分だけでなく、浸透力に力を入れているかどうかもよくチェックしておきましょう。